高草あすなろ「ノーリフティングケアの取り組み」
あすなろ会では、R1.12月に行われたノーリフティング研修で、理事長より「ノーリフト宣言」が出され、ノーリフティングケアを導入して5年経過しました。
高草あすなろでも、「腰痛予防対策委員会」を定期的に開催し、機能訓練指導員(PT・OTなど)や研修を受けた職員が中心となって職員へ指導を行い、床走行式リフトの使用や、スライディングボード、スライディングシートを活用して日々「抱えない」「持ち上げない」「引きずらない」介護に取り組んでいます。
ノーリフティングケアを導入したことにより、移乗介助時のご利用者の皮下出血などの怪我が減少しただけではなく、移乗介助中にご利用者が不安なく安心した表情で車椅子へ移乗できるなど、ご利用者にとっても快適なケアを提供できるようになったと感じています。それだけでなく、腰痛簡易調査票の集計結果も腰痛のある職員が減少傾向にあり、職員の負担軽減にも繋がっています。妊娠中や、身体に痛みがあり抱える介護はできなくても、リフトを使用する事で移乗介助などを行える事ができて、身体的負担だけでなく、代わりに移乗介助をしてもらう職員に対して“申し訳ない”という様な気持ちも軽減したという声もありました。スライディングシートや、スライディングボードにも同様の役割があり、今まで2人対応していたケアが1人で対応できるなど、効率化が図れ、職員不足という現状を緩和できています。
これからもご利用者に快適で生活しやすいだけでなく、働いている職員にとっても身体的・精神的負担の軽減に繋がり、働きやすい環境となるよう、職員全体でノーリフティングケアについて研鑽を重ねていきたいと思います。